管理人の独り言
le monologue
赤絵
江戸時代には、天然痘(疱瘡)が流行することが多々あり、その魔除けのまじないとして赤絵(または疱瘡絵)と呼ばれる赤色で摺った絵が出回りました。鍾馗(しょうき)や達磨、金太郎や桃太郎などが描かれたそうですが、元気があるということでウサギもその回復を願う題材として描かれたそうです。
私の所蔵している浮世絵の中にもウサギの赤絵がありました。
今年はうさぎ年なので、ジュイエの年賀状はこの絵をつかいました。 赤絵は天然痘だけではなく、はやり病除けのまじないとしても使われたそうなので、いまだ収まらぬコロナの退散の願いもこめました。
それが功を奏した(と思いたい)のか、コロナ第8波も収まりつつあるし、3月中旬からはマスクの義務化もなくなるし、5月の連休明けには、2類からインフルエンザなみの5類になるらしい。観光客も戻ってきているし、コロナに関してはいい方向に向かっているのかなーという感はあります。
ですが、まだ心配と思っている自分がいます。真夏以外はマスクは外さないだろうし、5類になったら治療費もかかってきます。毎年夏と冬に第~波という流行がやってきているので、少なくとも今年の夏に第9波がこないことを見届けないと安心はできません。
コロナに関しては、世間も私もどこかで気がゆるんでいるような気がするので、ウサギの赤絵に願いを託しつつ、気を付けていかないといけないなぁと思う今日この頃です。
久々の今年初めの展示は"erun「あまりにも眩しくて」"、服飾と映像のインスタレーションです。天井から流れる呟くような音楽、カーテン越しに映し出せる、儚くもあやうく眩い映像。壁にかかる美しい洋服、すべてに包まれてゆったりとした時間をギャラリーでお過ごしください。26日まで。(22日水、24日金は休廊)